シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)
デリバティブ発祥の地として有名なのが、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)です。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、シカゴ商業取引所ともいい、一般にシカゴ市場と呼ばれています。
シカゴはニューヨーク、ロサンゼルスと並ぶアメリカの大都市ですが、古くから穀物などの物流中心地として知られていました。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、1898年からにバターや卵など畜産物取引所としてスタートしましたが、現在はむしろ、金融先物取引の場として世界に知られています。
CMEに、世界で初めての外国通貨の先物市場が創設されたのは1972年。
為替相場が固定相場制から変動相場制に移行したころです。(ニクソン・ショック)
このためCMEの外国通貨先物市場は、突然為替リスクにさらされた貿易業者や金融機関などに、おおいに利用されたのです。
シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)は、24時間稼働の電子取引システムであるGLOBEXを運営しています。
GLOBEXではS&P500先物取引やNASDAQ100先物取引などのほか、日経25先物も取引されています。
投資家は、日経225先物が上場している大阪証券取引所がクローズしている時間でも、GLOBEXによって日経平均先物の動向をつかむことができます。
特に寄付直前のシカゴにおける日経225先物の動きは、その日の日本市場を読む上で注目されます。
シンガポール国際金融取引所(SIMEX)
シンガポール国際金融取引所(SIMEX)は、シンガポールで1984年にスタートしました。
東南アジアで最初の金融先物取引所です。
金をはじめ、ユーロダラー、ユーロ円などの外国通貨や、アメリカ財務省証券の先物取引。
現在は主要先進国の通貨をはじめとするさまざまな金融先物が扱われています。
世界で初めてCMEと提携し、相互決済システムを導入した取引所でもあります。
先物ブローカーとは?
先物ブローカーとは、先物市場の投資家に対して、売買の取り次ぎ・投資上の助言・情報提供などを行う業者です。
株式市場における証券会社に役割が似ています。
売買の仲介だけでなく、顧客に金融情報を含むさまざまな情報を提供し、投資について助言します。
先物ブローカーと呼ばれる企業は、先物取引所の資格試験に合格した社員を抱えていて、ふつうは法人としても先物取引所の会員資格をもっています。
銀行や証券会社の系列会社のほか、商品取引を本業とする企業もあります。