デリバティブとは、どのような金融商品?
デリバティブとは、そもそもリスク回避のために設計された株式・債券・貴金属・穀物・石油などの商品から派生した先物・スワップ・オプションなどの金融商品です。
デリバティブとは「派生したもの」という意味です。
デリバティブには、主に取引所に上場されている「先物取引」「オプション取引」「スワップ取引」の3種類があります。
その他のデリバティブには、相対で取引される店頭取引があります。
EB(他社株転換条項付債券)や「エクイティ・リンク債」などの仕組債や、一部の住宅ローンなど、身近な金融商品にもデリバティブ取引は使われています。
株式や債券、通貨などの金融商品の取引には価格変動がつきものです。
それら原資産の価格変動リスクをヘッジする目的で開発されたデリバティブ(金融派生商品)は、少ない資金で大きな金額の取引かできるため、投機目的で使われることも多いのが現状です。
主なデリバティブ取引の種類
デリバティブ | 主な商品 | 概要 |
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先物取引 | TOPIX先物、日経平均株価先物、長期国債先物、ユーロ円3ヵ月先物、商品先物 | 将来のある日に、日経平均株価や通貨など対象の商品を、あらかじめ決め
ていた価格で売買することを約束した取引。 |
オプション取引 | 日経平均株価指数オプション、株券オプション、国債先物オプション、ユーロ円3ヵ月金利先物オプション、通貨オプション | 原資産をあらかじめ決められた権利行使価格で売買する権利の売買 |
スワップ取引 | 金利スワップ、通貨スワップ、エクイティスワップ、コモディティスワップ | 債券や金利、株価指数などの異なる2種類間で交換をする取引 |